まねだの日記

かけだし生物学者の留学日記

渡独7日目 日曜日 英会話能力について

熱い気持ちで留学したのに、ただののほほんホームステイ日記みたいになっているというご指摘を受けたので、この一週間で感じたことを書く。

ラボでは初日から完全に打ちのめされた。言語に。M1ぶりに底辺ポジションになった。ただ、彼らがやっている内容は普通に理解できるし、こいつは天才で敵わないな、なんて人は正直いない。大学院時代の同期の方が多分器用で機動力もある。 要するに全ては自分のスピーキング力に起因する。だからこそ余計に悔しい。

なぜ英会話を全くといっていいほどやってこなかったかというと、もちろん甘えもあるが、優先順位が他の要素(実験、解析、知識習得)に比べて低かったのが大きい。例えば、世の中に英語ができる人は五万といるが、研究がすごくできる人はそうはいない。英会話が不要な日本にいるのに言語に気を取られすぎて専門を疎かにすることだけは避けたかった。極端な理想を言うと、海外に行ったときにこいつ英語は全然喋れないけど研究能力はすごいぞ。こんなやつがいるのね。って思わせることを若い時からずっと目標にしていた(自分は学部4年間遊び呆けていたツケもあり、スペックが極端に低かったのでこうするしかなかった。後悔はしていない。)。

で、こういう風になれたのか、なれるのかはまだわからない。でもようやく海外に来たわけだから、これからは言語にも力を入れていく。

ということで、

・マーフィーのEnglish grammer in use で文法を

・ラボでの日常会話とオンライン英会話(Bizmates)でスピーキングを

TOEFL英単語4000で英単語を

podcastでリスニングを

毎日補強していくことにする。

自分の性格上、ノルマは作らない方がうまくいくのでゆるっとやっていく。

 

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トマトとズッキーニの育て方について調べている。どうやら初めから花壇に種を植えるより、はじめは小さなカップで育てて、その後広い場所へ「移す」のが良いようだ。

3月に入ったのでトマトの種を植えた。品種はgartenperle(庭の真珠?)。 

収穫した野菜で夏に最高のイタリアンを作るのが目標。成長日記もupしていくぜ。

 

渡独6日目 初休日

今日は土曜日ということで、初めての休日。昼に友達と会うのだが、それ以外はとくに予定なし。

ラボは夕方まで大がかりな清掃作業があるらしく、入構禁止らしい。なので、今日は家でおとなしくお勉強と料理に励むことにする。

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こっちに来て早くも思っていることだが、ドイツ人は絶対に謝らない。過去に来独した時も彼らが謝っているのを一度も見たことがない。

一昨日、大家さんに夜7時に壁の修理に行くから絶対に空けといてね、と言われていたので本当はラボ行事があったけど仕方なく家に帰った。

が、7時になる10分前くらいになって電話がかかってきた。「今日は行けない。週末は空いてるか」と。いいけど日曜の夕方しか無理、と答えた。そしたら「OKわかった、じゃあねー」って。侘びの言葉が一言もなかった。まじかよ。

ただ、大家さんはすごく良い人で、こっちでの生活をとても気にかけてくれる。つまり、ドイツ人=ルールに厳しく、真面目。しかし自分に非があっても謝らない。

これうちの父やんけ。父は絶対ドイツ文化にすんなりと溶け込めると思う。今月末に遊びに来るから楽しみだ。

 

さて、友人とランチしてくる。

 

渡独3日目 ビザ予約

昨日は(も)疲れて爆睡だったので今書く。

朝からビザの申請のために外国人局に行ってきた。

Gallswarteという駅が最寄りなのだけど、ここから外国人局までが遠い遠い。しかも無謀にも地図なしで臨んだので案の定迷った。本来なら徒歩20分くらいのところが2時間かかった。しかも途中で通り雨にやられるし、完全に戦意を喪失していた。

外国人局に着いたのが10:00。家を出たのは7時。津ー東京間かよ。

で、よくわからないまま長蛇の列に並んでいると、意外にもサクサク進み自分の番が来た。超無愛想な女が受付。何か嫌なことでもあったのかな、と思うくらい始めからイラついている。たぶんこいつは外国人のことを人間だと思っていない。でもめげずにMPIからの招待状、保険証、住民登録などを見せると ふむふむ…とタイプし始めた。そのまま待つこと5分。

「ビザの予約をしてあげたわ。5月10日に来て。」と。

5月!?めっちゃ先やん。みんなこんなものなの?

さらにキツかったのが、

「おまえの書類英語だからだめ。全部ドイツ語で再発行してもらってこいや!」

と言われたこと。書類仕事本当に嫌いなんです、私。

 

このことをラボの秘書さんに伝えると、マレンという、MPIの国際課の女性に会うことを勧めてくれた。早速マレンの元へ行くと、

「外国人局に一人で行ったの?あんなところに?怖かったでしょう?ここの研究員はみんな私と一緒に行ってるのよ。」って。まじかよ。

「私だったら予約の日程もっと前倒してあげることができたのに。しかも今日のあなたの担当の人 私の友達だわ。まぁいいわ、5月に一緒に行きましょう」

あいつが友達だなんて…。でも一緒に行ってもらえるなら心強い。本当に安心した。

 

その後はラボ。まだペーパーワークを抜け出せない。早く自分のテーマを始めたいぜ。

渡独2日目その2 ロレンツ

午後からラボへ。

今日、つまり僕と全く同じ日にもう一人ポスドクがデビューした。名前はロレンツ。

会った瞬間「俳優?」って思うほどのスーパーイケメンで、顔は僕の3/4の大きさ、足は僕の1.5倍の長さ。隣に立つのが辛い。ウィーン生まれイギリス育ちなのでドイツ語、英語ともにネイティブ。ケンブリッジ大学Ph.Dを取得。おまけにNatureとPNAS経験有り。要するに化け物。

君に勝てる気がしないぜ、特に言語、と言ったら''No no, I cannot speak Japanease. (≒人それぞれに違った長所がある)'' と。…性格も良い。

嬉しかったのが、「僕は君のこと知ってたよ。磁気センサーの研究面白いね!ジルもきみの研究を楽しみにしてるって言ってたよ」と言ってもらえたこと。論文ってすごい。そういう意味でも研究は頑張る価値のある仕事だ。やってやろうじゃないの!

一緒に頑張ろうぜ!って言って解散した。置いてかれないようにしないとな。。

 

ちなみに早速今投稿中の論文の仕事に混ぜてもらえるかも。詳細はまた後日。

眠い。

 

 

 

渡独2日目 住民登録

朝から住民登録をするためにフランクフルト中央局まで来た。役人は愛想が悪いと聞いていたから身構えて臨んだのだが、受付ではフレンドリーなおじさんが相手をしてくれた。番号札を渡されて、そこで待っててねーと言われたのだが、電光掲示板に自分の番号が一向に表示されない。しかも、表示されている番号はすべて0で始まっているのに対し、自分の番号は8で始まっている。これはおかしいと思い、立ち上がり建物内をうろうろしてみると、何と2階に同じような待合室が。自分の一個前の人が呼ばれているところだった。そしてついに自分の番が来た。

 

自分のブースには爪を装飾した女の人がいた。この人が超無愛想。住民登録したいと英語で言ったのだが、すべて返事はドイツ語。Sorry? と何回聞き直してもドイツ語。これはまずいと思い、Could you speak ENGLISH !!!!?と大きい声で言ってみた。日本人は標準より大きめの声で喋った方がいいと誰かから聞いていたのを思い出したので。そしたらumm..となってから、僕並みの片言の英語でいくつか質問をしてきた。でも全部パスポートに載っている内容だったからわりと簡単に乗り切れた。

 

でもこれは自分が悪いよな。だって日本に来た外国人に全部英語でゴリ押されたらちょっと悲しいもんね。単語をいくつかくらいは覚えておかないと。 

この勢いでvisaも申請してみたかったが、外国人局はまた別の場所にあって、しかも火曜日はやっていないらしい。なので明日の朝出直すことにした。

 

そろそろ研究したい。

 

渡独一日目 ガーデニング

ドイツに着いたのでブログをちゃんと始める。毎日書くことにするとしんどいから、ゆるっと更新していきます。

 

早朝フランクフルトに到着。今回はANAだったのだけれど、サービス、食事、座り心地、全てにおいてJALの圧勝ですね。次からはJAL一択で攻める。フランクフルト着陸直前に吉野家の牛丼が出てきたときは感動した。eDreamsっていう詐欺会社のせいで学振から渡航費をもらえないことになったんだけど、まぁそれはまた別日に書こう。

 

で、今はアパートに着いて、雑用を済ませていた。僕は幼馴染(←奇蹟)に助けてもらって昨年10月にすでに契約を済ませていたので、加えてしなければならないことは特になかったからとても楽。

 

部屋にはなかなか立派なテラスがついているので、夏は外で一杯やるのも最高らしい。で、今は大家さんとベランダの花壇の土を耕していた。これがなかなか広くて、30cm ×4mほどもある。今はマリーゴールドを植えているのだけれど、好きな植物を植えていいよとのこと。せっかくなのでナスやキュウリ、トマトを植えて、夏に収穫した野菜とソーセージでBBQをしようと計画している。

 

明日は朝から住民登録などを済ませなければならない。億劫だけど頑張る。

ということでこれからラボ。